
場所: 長野県富士見パノラマリゾートMTBクロスカントリーコース
開催日:2009/07/20
天候:晴れ
使用機材:
バイク:SCALPEL Mサイズ
サスペンション:LEFTY スピードカーボン
タイヤ:MAXXIS F&R 「MONORAIL」 前後1.60bar
一年に一回の大勝負の全日本選手権。U23カテゴリとしての国内レースはこの一回しかないので、全選手が気合を入れて臨む大事なレース。もちろん自分も気合を入れて準備をしてきた一人で、とりわけ今年はU23として走る最後のレースということもありコンディショニング、コーストレーニング、シミュレーションをしっかりと行った。今回の目標は表彰台。MTBレースへの参戦は少ないが、その分ロードレースとトレーニングをみっちりとやってきたので自信を持って大会に臨んだ。
・コーストレーニング
土曜日の朝に現地に到着し、さっそくコーストレーニングを行う。コース表面は雨の影響で荒れており、トラクションコントロールとラインセレクトに神経を使う。タイヤはマッドコンディション用のMEDUSAを使うか、ドライからルースまで対応可能なMONORAILを使うかで入念にチェックを行う。翌日の日曜日も同様にタイヤの感覚を重点に置いてコースの確認。フロントをMONORAILとして、リアタイヤについてはレース直前のコンディションを鑑みてから決定することに。
・レース当日
スタートの3時間前に会場に入って準備を開始する。天候はここまでの曇天を忘れさせるほどにまで好転。ドライ用のMONORAILをホイールにセットして、アップを行う。1時間ほどローラーを回してステージングのギリギリまで身体を温める。「さぁ、スタートだ。」特に緊張することもなく自然にスタートラインに並んだ。
・レース
スタートと同時に後方の選手達が勢いよく飛び出す。ちょっと間が空くが、予想通りの展開。自分を含めたエリートライダーの5・6人以外はレースにならないだろうと踏んでいたので、マークすべき選手だけを視界に入れて最初の登りを上がる。スタートダッシュで終了した選手を尻目に3番手で最初のシングルの下りに入り、その後コースで一番長いシングルトラックの登りへと向かう。登り終える頃には2名が先行して、その後ろに自分と4名がまとまっている状況。MTBとシクロクロスの日本代表経験者達でまとまっているので、皆テクニックもスピードもある。とにかく後半まで粘ってそこで勝負と決めてミスのないように彼等をトレースしていく。
1ラップ目を小集団の最後尾で終え、2ラップ目に入ると早くも自分が予想した展開に突入。このポジションから長い登りで追い込んでいくのが自分のスタイルなので、落ち着いてコースを走っていると...アスファルトの高速コーナー区間で目の前でコースを常識の無い観戦者が横切る。全開で走っている状況で避けられるはずもなく激突・・・転倒。吹っ飛ばされて、その場にうずくまる。すぐに立ち上がれなかったが、近くにいた人がバイクを自分の所まで持ってきてくれたので「アアアァアアアアッ!!」と大声で叫んで気合を入れ直した。どれだけのタイムを失ったのか定かではなかったが、全力で開いてしまった差を詰める。登りの頂上で先行する日野林選手(BSC)を捕える。二人はマッド路面の区間を押して登っていたが、自分はセンターギアでスピードをつけて一気に駆け上がり6位に。程なくしてテクニカルなドロップオフセクションで山田選手(コラテック)を捕え、相手がミスをした瞬間をついて強引に下りでハンドルを刺して前に出る。5位に。ここから前の選手とは少し差が開いていたらしく登りでは視界に入るもののシングルトラックでは見えない。「集中!!」と自分に言い聞かせて、前へ前へと進む。自分の継続できるギリギリの所での強度で走ることと、綺麗なロスの無いライン取りを心がけて少しづつタイム差を縮めながら、3周回4周回と消化。
ラストラップへ。徐々に背中が見えてきた前方を走る伊澤選手と合田選手は明らかにペースが落ちている様に見えた。自分も辛い。落車した時にぶつけた箇所から血は出てるし、膝は大きく腫れて痛い。だが、やってきた練習の辛さの故か「辛いところからが自分の勝負できるポイント」と一人で囁いて自分を励ましながら精一杯走る。最終周回に入ったときは前走者と50秒以上の差があったが、コースで一番長い登りの頂上で伊澤選手の背中を捕える。彼がこちらを確認した瞬間に一気にプレッシャーをかけて抜きに掛かる。4位。表彰台まであと一人!!残り半周で追いつけるか?そんな事が頭を過ぎったが、全開で踏んでいくのみ。リフト下の悪路のヒルクライムで3位の合田選手が見えた!すぐ近く!ミスだけはしないようにと考えながらも、かなりの勾配をセンターギアのまま踏んでいく。これを超えればあとは下って、短い丘を越えたらゴールだ。下りも最速のラインをノーブレーキで突っ込んでギリギリのところで攻める。まだ距離はある!!最後だ!!最後の丘も全ての力を脚に込めてダンシングで登る・・・最後のストレートに入った瞬間...手を大きく開いてゴールする合田選手。ゴールを目の前にして彼を捕まえられなかった。

最後まで全力で追い込んで走れたことに対して少しだけ充実感を感じたが、悔しい思い・・・レースをマナーの無い者によって壊された事に対する怒り・・・色々な感情がゴール後にこみ上げてきた。全日本選手権で4位。自己ベストだがどこか腑に落ちない自己ベスト。日本を代表する選手達と最後まで競り合えた事に素直に歓びを感じるが・・・この晴れない思いは残りのシーズンで爆発させたいと思う。
沢山の応援ありがとうございました。
画像は下記サイトにて
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